卓球〜試合の組み立て方
今回は、僕が試合の組み立て方で、大事にしていることを書きます(^^♪
で、その前に、僕の基本には、卓球には1セット目が大事という思考があります。
1セット目で相手のサーブをしっかり見極めることに、けっこう重点を置いているので、興味のある方は、こちらも読んでみてください。
プレーごとに強弱をつけた、試合の組み立て方を!
僕が、卓球の試合で、かなり大事にしているのは、場面ごとで、プレーに強弱をつけること。
米もちろん、前後のプレーとのつながりで、試合の組み立て方は変えますが、これを書くと長くなってしまうので、ここでは、強弱の考え方だけを書きます。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、つまり、1試合を通して、常に全力、というプレーはしないということです。
試合の中ではいろいろな場面があります。
そのたびに全力の卓球をするのは、勝てる確率をむしろ下げます。
例をあげると、1セット目、8−3でリードしている場面。
この場面で、全力でプレーするかしないか、僕は、ちょっと力を落とします。
この組立てだと、力を落としたら、確かに、挽回されるかもしれませんし、ひょっとしたら、1ゲーム落としてしまうかもしれません。
ですが、力を抜いてもこれだけの点差があれば、ほとんど、勝ちきることができるでしょう。
そして、力を抜いて、このセットをとったとしたら、次のセット、本気で戦った場合、
相手は、全力のプレーを見ていないので、次のセットも勝てる確率はかなり維持できます。
しかし、ここで全力でプレーしてしまうと、このセットは、11−6くらいで、簡単にとれたとしても、
次のセットで、相手に全力のプレーに対応されて落としてしまう可能性は、高くなるわけです。
分かりやすいように、おおよその数字で、整理すると、
1セット目
力を抜いた場合→点差が大きいので、85%勝てる
全力→点差が大きく全力なので、90%勝てる
2セット目
・1セット目に力を抜いていた場合
2試合目は、全力のプレーにあまり、相手が対応できていないので、70%勝てる
・1セット目に全力
2セット目は0ー0スタートの、相手にも全力のプレーが対応されているので、
40パーセントしか勝てない
つまり、この場合、1セット目に全力でプレーして、1セット目の勝率を10%上げた代わりに、
2セット目に勝てる確率を35%下げてしまったことになります。
1セット目の展開なら、力を抜いてようが、抜いてまいが、だいたいかてるのに、
1セット目に全力を出して、2セット目に勝てる確率を大幅に下げてしまう。
というのは、ちょっとよくないですよね。
常に全力を意識したために、ここぞで力が発揮できなくなる、トータルで、上手い卓球ができなくなるという感じになってしまいます。
常に全力でプレーしてやろうというのは、常にいい卓球をしてやりたいという証ですが、それが、逆に常に良いプレーができる確率を下げてしまう結果になるという事です。
分かりやすいように、勝率で、数字にして、整理しなおすと、
トータルの勝率!
@1セット目・85%、2セット目・70%=試合に強弱をつけた場合
A1セット目・90%、2セット目・40%=全部の場面で全力で臨んだ場合
なので、@の方が良いという発想です。
1セットごとで見ずに、試合トータルでの、組み立て方を意識していくことが大事になってきます。
サーブの使いどころ
さっきの試合の組み立て方の、もっと具体的な例をあげます。
僕のサーブの考え方として、相手がとりづらいサーブを見つけたらとことん出していくというスタンスがあります。
これは、卓球は、セット数が少ないので、サーブにうまく対応できないまま、試合が進行するということが良くあるからです。
取れないサーブを連続で出されるのは、相手としても、サーブの対応に精いっぱいになるので、他のプレーに付け入るすきを与えないという意味でも、強いはず。
なので、温存とかは、あまり考えません。
しかし、さっきのように、試合の局面が分かれている時は、組立て方を工夫します。
1セット目、8−3の場面なら、相手にきいている強いサーブは、温存します。
この場面なら、強いサーブをだしても、ちょっと相手が対応できる、別のサーブをだしても、どちらもだいたい勝てますし、
もし、かりに別のサーブを使って点差をかなり縮められたとしても、温存しといた、相手が対応できないサーブをだせば、そのセットを落とすことはあまりない。
だから、8−3という状況なら、別のサーブをだします。ちょっと力の落ちたサーブをだします。
相手の力量を見て、勝ちきれる力を注ぎます。
そして、次のセット、0−0から、温存していたサーブは、徹底して使います。そして、
もし、点差が開いてくれば、またさっきのように、別のサーブを使う、サーブの威力を少し落とす、
競っていれば、全力のサーブを続けセットを奪いとるといった感じです。
常に全力では、体もメンタルも持たない
卓球という競技は、セット数が少ないので、どのプレーでも常に全力で、挑んで、全力を出し切る。
というスタンスの人が結構いるのではないでしょうか。
でも、常に全力。どの場面でも全力。
これは、正直、厳しくないでしょうか。肝心な場面で疲れないでしょうか?
いや、セット数が少ないから、疲労なんかないよ。集中力が落ちたりすることはないよ。
と思う人もいるかもしれないですが、実際、冷静に、考えてみると、常に全力で臨めば、
競った展開が続いたり、セット数が重なったり、大事な試合でピリピリしていたり、そんな時は、疲労の色もけっこう出るはず。
トータルでは、持たない。
そして、常に、全力で臨むということは、そこまで重要な局面でないところで、体力を消費しているから、
自然と、大事な局面が、疲れた状態にあたってしまうことが多くなる。
自らのトータルのプレーの質も、疲労で自然に落としてしまうということになりますから、
試合の中で、状況に応じて、プレーに強弱をつけておくということが大事になってきます。
試合の流れをつかまえて、大事なところで全力を出す、という試合の組み立てをぜひ、試してみてください。
卓球〜試合の組み立て方・まとめ
場面ごとにプレーに強弱を!
1セットではなく、試合トータルの組み立て方を。
常に全力の卓球では、トータルで持たない
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ある程度卓球を経験した方にとって、新しい視点をもたらしてくれるノウハウが詰まっています。
ただ前にも言った通り、すべてのノウハウが絶対正しいとは限らないので、自分がこれは使えると思ったことを取り入れるようにしてください。
※ちなみに初心者の方にはお勧めできないです。ごめんなさいm(__)m
弱点としては、文字が多く、写真が少ないので読みづらいところですが、これは裏を返せばそれだけの情報量が詰まっているということでもありますので仕方ないかと思います。
興味のある方はぜひ一度読んでみてください(^^♪