練習しているのに勝てない状態を突破する〜卓球Q&A
練習しても勝てない状態を打ち破る!
前回の質問も重要な部分だけ合わせて載せますね。
☆前回の質問
練習してるのに勝てない歴6年です。自己流です。
現在は自分の職場の大学の卓球部で週1でやらせてもらっています。全国大会で優勝している大学生と練習しているのですが、限界を感じています。
今は時々アドバイザーに指導を受けるようになりました。そこで言われるのが、アドバイスしてもすぐ元に戻る、6年が邪魔してる。わたしの6年は無駄だったと思いたくないのですが。
で、ちょっと情報が足りなかったので、またメールをしてもらいましたm(__)m
前回の質問と合わせて、今回の情報を検討していきますね。
☆今回いただいた情報
勝てない内容。
大学生に勝てない。卓連の市民大会1回戦に勝てない。卓連以外の大会では下位トーナメント3位、総当たりの小さい大会では5年連続2位
練習量
2年仕事を休職していた時は日曜以外ほぼ毎日やっていました。復職してからは週一が精一杯です。
アドバイス
・フリーハンドが大事。これを使えるかが安定した打球につながる。意識しないとフリーハンドが落ちる。
・身体全体を使えていない。スムーズに使えた時に楽に打てる。
具体的に言われたこと。
・頭を下げない。背筋は常に伸ばす。バックスイングは小さく。
・球と出会う時はフリーハンドで球をつかみに行ってフリーハンドで身体をひねり身体は正面を向いている。
・立ち位置が何処が良いか考えて立つ。
・バックハンドはこねくり回さずにバックスイングの時水平にして自然にかぶせる。
・練習は常に自分の点検だ。打感がおかしかったら自分の打ち方が変でないか点検する。
以上です。
A
けっこう、僕が、予想してた通りの情報だったので、驚いてます。特にアドバイスの所が(^_^;)
いやー良かったです。詳しい情報をメールしてもらえて。
質問者さんに限らず、卓球がうまくならない人には、かなり共通していることが多いので、ここから、注意深く見といてくださいね(^^)
勝てない内容について
前回の内容だと、全国レベルの相手と練習しているといっていたので、「かなり高いレベルでやってて、勝てないと悩んでいる可能性があるんじゃ」と思ったんですが、、そういう感じではないので、安心しました。
練習量と、実力が明らかに対応していないので、充分、改善していけると思います(^^♪
練習量と、アドバイス後もとに戻ってしまう関係について
2年間、日曜以外ほぼ毎日、その後は週に一回とありますので、この練習量だと、習慣が身についていて、フォームがすぐもとに戻ってしまうといえますね。
アドバイザーの方が言っていることは、一応、あっていると思います。
アドバイスについて
個人的には、ここからが大問題です。
さっき、一応あっているといったのも、このアドバイスの内容を見たからです。
すごい予想通りの、アドバイス内容でビビりました。
前回の内容だと、治しているのが、フォーム関係なのか、それとも、コース取りや、サーブの技術なのかということがわからなかったので(^_^;)
見事にフォーム関係のアドバイスばかりでした。良かったです。こっちで。
以前にもいろんな記事で書いているんですが、卓球がうまくならない人にあてはまる傾向があちこちにみられます。
ちょっとこっから長くなりそうなので、覚悟して読んでください(^_^;)
書きたいことがありすぎて、何から書いたら良いかまとまらないくらいなので(笑)
では行きますね。
あくまで、僕個人の意見ですから、正しいかは自分で判断してほしいですが、
このまま、練習してても、絶対にうまくならないと思います。むしろ、さらに、実力が落ちる可能性も。
原因ごとに書いていきます。
治しても意味ないことを気にしている
まず、1番最初の理由は、なおしても意味ないことを気にしているから。
です。
こんなことを書くと、アドバイザーの方に怒られそうなので、言わないでくださいね(^_^;)
いただいた質問は、もとに戻るのを治して、新しいフォームを身に着けたいとのことでしたが、治してもうまくならないです。
質問者さんが、アドバイスを受ける前は、どんな感じで練習していたのか?がわからないので、アレですが、
その時から、練習しても勝てないとすると、たぶん、この時も、フォームを中心に卓球の練習に取り組んでいたと、考えられますので、それを前提に話を進めますね。
さて、なんで意味ないかというと、たとえば、一番最初にあるアドバイスのこれ。
・フリーハンドが大事。これを使えるかが安定した打球につながる。
逆に聞きたくなります。
なんでフリーハンドは大事なんでしょう??
何で、フリーハンドが使えたら、安定した打球になるんでしょう??
みんながそう言っているから。卓球界ではそう考えられているから。ボールを掴む感覚だから。
なるほど・・・
ではまずいです。
全然、答えになってません。この答えで納得してるようだったらかなり危ないです。
僕も卓球を始めたばかりのころにフリーハンドが落ちてると言われ続けてました。そんなんじゃ、ラリーにならんと。あげて打て、基本だからと。
でも、別に気にしませんでした。聞き流しです。野球をやってた時代のぼくなら、聞いてたかもしれませんが(^_^;)
だって、ちゃんとした理由になってないから。
実際、そのまま、気にせず卓球をを続けてきましたが、ラリーは余裕ですぐできるようになりました。
逆にフリーハンドなんて気にしてたら、気が散って、へたくそになるきがします(笑)
そりゃ、あげてた方が打ちやすい人もいるのかもしれませんが、全員が全員そうでしょうか?
他にも、
・頭を下げない、背筋は伸ばす。
なぜ、体をただせば、背筋を伸ばせば入るのでしょう??
コレ、本当に大事でしょうか?
卓球界では、そう言われているから。本にはそう書いてあるから。アドバイザーの方がそういっているから。
ダメです。
実際、大会に行けば、適当な打ち方で、強い人なんて、たくさんいます。
その逆で、打ち方がきれいでも、勝てない人もたくさんいます。
厳しい言い方になりますが、
アドバイスを受け入れたら、本当に卓球がうまくなるのか?
まず、自分で考えた方が良いです。
僕が野球時代に、6年間の練習を重ね、上手くならない中で気付いたことです。
スポーツには間違っている考え方が当たり前として、確立されていることがすごい多い。
あってるかどうかは、自分で考えて判断しましょう。
じゃあ、次の理由に行きます。
形を気にしすぎている
フォームを気にしすぎている。もうちょっと正確に言うと、理屈でフォームを考えている可能性が高い。
確かに、フォームは大事です。ですが、自分の感覚もまた、大事です。
一瞬の出来事を、理屈だけで捉えて、フォーム改善しようとする。
乱暴すぎです。
何も気にしないで、卓球している人の方が、よっぽど、コートに入るフォームが身につくと思います。
アドバイスの例で行くと、
・体全体をつかえていない、スムーズに使えたときは楽に打てる
・球と出会う時はフリーハンドで球をつかみに行ってフリーハンドで身体をひねり身体は正面を向いている。
じゃあ、体全体を使うために、腰を回しながら、足を前に踏み出して・・・
こんなこと考えてたら、およそ打てないです。逆に、体全体を使うどころか、ぎこちない動きになって、スムーズなスイングが失われます。
もう一つの例もそうです。これにいたっては、できてもうまくならないという、さっきと同じ、前提の話がありますが、
体をひねりながら、その時体を正面で・・・こんなこと考えてたら、無理です。
一瞬の動作にこれだけのことを意識しながら、改善・・・
フォームがぶち壊れて、ぎこちないものが完成していくのが、目に見えます(´・ω・`)
そこまで体は器用じゃないです。普通の人なら無理です。
※このことについては、卓球でフォームばかり気にしている人へという記事でも、書いたことがあるので、興味があればこの記事もどうぞ。
そして、もうひとつ。フォームじたいを気にしすぎること。コレ勝てない典型なんです。
質問者さんの場合は、直しても意味ないと思われることまで、気にしているので、さらに、まずいですが、
例えば、
ドライブがかからない→フォームを気にする
ボールが速くならない→フォームを気にする
ほとんどの人は、やっちゃダメです。だいたいの人は、先にやることがあるから。
フォームの改造には、時間がかかるのが基本です。
そして、どこまで直しても、また、ここがダメだとか、ここを治した方が良いとか。
とても時間をとる作業なのに、本人はどこまで行っても結局、納得しない人が多い。
また、フォームをいじっては、良くなる、もとに戻る、悪化する、元に戻る。
時間がかかるから、こんなこともあります。全然、前に進めない。
だったら、これを、気にする前に、例えば、
・卓球台の白線にコースを、完璧に打ち分けられるようにする
・サーブの回転の種類を増やしてみる
・台上のフリックにフェイントを入れてみる
こういう、具体的な勝ちにつながる作業を追及していく方が、絶対良いです。
形を意識しすぎて、結果がおろそかになってます。より、結果につながる方から、練習していきましょう。
プロセス(練習過程)>結果の考えは大事ですが、
フォーム>結果
は違います。
結果>フォームですから、ここをごちゃごちゃにしないようにしましょう。
そもそも治らなくて当然
元に戻ってしまうのが、悩みと、もともとはメールをいただきましたが、この場合は治らなくて当然なんです。
練習量が原因だとしても、治らないだろうし、なくても治らないです。
さっきの話とつながって、一瞬の動作にあれこれ理屈で入りすぎているのが、原因です。
そんな体は器用にできてません。コレを簡単にできる人はある意味すごいですよ。
もとに戻って当たり前です。僕も無理です。
それと、一気にいろんなことを習得しようとしすぎているかも。アドバイザーの方が来てからの期間がわからないので、
かもですが、
もし、これを一気に習得しようとしているなら、忘れて当然です。
そんなに体は器用じゃないですし、あまりにいっぺんに習得しようとすると、個々の定着が遅れるからです。
勉強と一緒ですね。参考書1周しても、ほとんど内容なんて、頭に入っちゃいない。
でも、個別的にある程度、一つずつ時間をとれば、記憶には残る。
似てると思います。
まあ、そもそも、最初に言った通り、なおす必要がないんですけどね(^_^;)
このアドバイスを聞いたらうまくなるか怪しすぎますし
勝つには、フォームじゃなくて、コース取りや、サーブの技術、カウンターの習得といった方が、よっぽど大事だから。
さらに言えば、フォームは最低限を抑えたら、あとは、感覚に任せてれば、勝手に打ちやすいようになっていきます。
体がやりやすい動き・結果が出やすい動きに任せた方が良いんです。
僕も、フォームなんか、ほとんど気にしてませんけど、入ります。
ラケットの角度調整とか、打点とか、最低限のチェックポイントさえ押さえておけば、OKです。
最大の問題点〜考える姿勢
今まで、話してきた問題の背後に隠れていることがあります。練習してもうまくならない人には、共通してみられる傾向です。
それは自分で考える姿勢
一番大事なことです。もしかしたら、質問者さんには、これがかけているかもしれません。
今までの内容もこのことさえ押さえてれば、回避できているはずなので。
本当にそれは正しい技術なのか?どうやったら、より速くうまくなるのか?
自分で考えていますでしょうか?
コーチに流されるまま、技術を改善する、他の人のアドバイスのまま、プレーしている、まずいです。
一流のプレイヤーは、自分が納得したことだけをやります。自分でどうやったら、上手くなるのか?考えます。
野球のイチローだったり、サッカーの本田だったり、ほとんどのプレーヤーがそうです。
違うとおもったら、コーチの考えなんて聞き流す。参考にするだけです。
なぜなら、自分のことは自分が一番よくわかるからです。他人の意見を丸呑みしても、上手くならないことを彼らは知っているから。
一流は、絶対自分の考えを持ってます。
それに、仮にコーチの言うことを聞いて、何も考えずにうまくなれても、次のステップに進んだときに困るんです。
自分で考えていないから、次に何をしたらうまくなるのかわからない、また、コーチに聞く。
でも、自分で理解していない状態で、上のステップに進んだから、よく理解していないまま、練習する。そのうちほころびが出ます。
コーチもそこまでわかりませんから。ましてや、時々来てもらっているアドバイザーの方じゃ、余計危ないです。
自分で考える力を養っていきましょう。
僕の言ってることも、違うなと思ったら、聞き流し、あーそうでOKです。自分で考える姿勢の方が100倍大事ですから。
補足〜卓球イップスを理解しておく
最後に補足です。補足だけど、すごい大事なことです。
一番最初に、もしかしたら、いまより下手になるという可能性もある。
と書いたことについてです。
これは、質問者さんが、フォームをいじくりすぐいているので、このままだと、卓球イップスになる可能性があると思ったからです。
イップスの説明はこの記事をみてほしいんですが→卓球がうまくならない人の中にはイップスの人がいるかも
フォームをいじくりまくっていると、このイップスになる可能性が高いです。
今は、まだ、新しいフォームが、元のフォームに戻ってしまうだけで済んでますが、イップスになった場合、元のフォームにも戻らない。ということがおきます。
元のフォームにも戻らない、新しいフォームにも、ならない
フォームをいじりすぎて、体が正常に反応しなくなっている状態です。
イップスはとても恐ろしいスポーツ障害なんです。下手すると、選手生命の危機に関わるレベル。
ちなみに、これ、卓球だけじゃなくて野球でもあるんですが、僕は最終的にイップスになって、野球人生が終わりました。それで卓球へという流れです。
いまの質問者さんの状態だと、イップスの泥沼に足を突っ込む直前なので、このリスクだけは絶対にケアしておきましょう。
いま紹介した記事、卓球がうまくならない人には、イップスの人がいるかもには、予防法も書いてありますから。
そしてもう一つ補足。
自分で考えることが大事といいましたが、この姿勢については、このサイトのコンセプト的なものになっているところがあるので、
いろんな記事で、具体的な考え方・状況に応じて書いていたりします。
特に、左サイドバーの
卓球がうまくならない人に、絶対に読んでほしい記事の一覧や、
卓球をうまくなるための考え方
のメニューで、わんさか置いてあります。
考える姿勢はとても大事なことなので、あまり自分で、考える姿勢について、イメージがわかないようでしたら、ここら辺の記事も読んでもらえると、参考になるかと思います。
という記事では、さっき言った、スポーツには間違った知識があるということについて、詳しく解説して、この姿勢に、近いことを書いてますし、
卓球がうまくならない人に共通していることの記事とかも参考になると思います。
では、とても長くなってしまいましたが、この辺で内容のまとめを書いて終わりにしますね。
質問者さんの場合でしたら、絶対にうまくなりますから、大丈夫だと思いますよ(^^♪
まとめ
本当にその技術を身につければ、上手くなるのか、冷静に考えよう
フォームを理屈だけで、理解するのは×
自分で考える姿勢が大事
卓球イップスのケアは絶対にしておく
この記事を読んでくれた方へお勧め
>>苦しい中で頑張っている人にお勧めの音楽アルバム Fool on the planet <楽天市場>
普段から、常に目標に向かって頑張っている人、苦しい中でも、頑張っている人にお勧めのアルバムです。
僕の大好きな、ロックバンド the pillowsのベスト・・・
たぶん、誰も知らないと思いますけど(^_^;)
彼らの応援ソングは、心を打つものがとても多く、いつも聞いているんですが、特に、このアルバムに入っている、funny bunnyとハイブリットレインボウの2曲はかなりぐっときます。
ちょうど、yutubeに公式のPVが出てるので、リンクを貼っときますね。ためしに聞いてもらえるとうれしいです。
→ハイブリットレインボウ yutube 公式・キングレコード
とても長い記事になってしまったので、これ以上は語りません。上の代表2曲を聞いてもらって、もし、興味がでましたら、本家のアルバムも聞いてみてはどうでしょうか。
上の2曲はもちろん、他の収録曲もとても良いですよ。お勧めです(^^♪
※ちなみに、PVのfunny bunnyは、原曲を後から、違うバージョンにしたものなので、このアルバムに入っているのは、原曲のバージョンです。
PVのfunny bunnyとは、また、違ったテイストが楽しめますよ。
どうもテナジーです(^^♪
読者さんから、卓球に関する質問をいただきました。ありがとうございます(^^)
では早速、回答していきますね。