卓球Q&A 指導者ですが、選手が練習場所のはしごをするのはアリですか?
どうもテナジーです(^^♪
読者さんから卓球に関する質問をいただいたので回答していきますね。
卓球Q&A〜練習場所のはしごはアリですか?
Q、はじめまして。私は、少年団で小学生の指導をしています。
昨年の春ころからこちらには内緒で他に出向いて練習に参加したり、少年団の練習を休んで他で練習をしている子供たちがいます。
先日、2家族の保護者に2日ある練習日の1日を他で練習したいので承諾してほしいといわれました。正直ショックでした。
他で練習する事は普通に当たり前にあることだと協会の会長は言っているんですが、もう10年ほど指導をしている者の立場からするととても複雑な心境です。
練習場所のはしごってありでしょうか?
A・全然、アリですし、普通のことだと思います。
たしかに長年指導している質問者さんの立場から考えれば、複雑な心境なのかもしれませんが、
子供たちが2日のうち、1日、他の練習場所を選ぶということは、それなりの理由があるからですよね(^_^;)
いまより、もっとうまくなれるかもしれないとか、他の練習場所でやるのも楽しいとか、もうちょっと今より、上のレベルで卓球をやりたいとか。
本当に、子供たちのことを考えるなら、素直な子供の気持ちにこたえるのが、指導者の役目ではないでしょうか。
厳しい言い方になりますが、子供たちは指導者のために、卓球をしているわけじゃありません。自分のために卓球をしています。
ですから、指導者にその気持ちを妨害する権利はないです。
むしろ、子供たちが自分で考えて、行動していることは、指導者として喜ぶべきことです。
それだけ卓球のことを考えて、自分で行動している証拠、卓球にのめりこんでいる証拠でしょうから。
10年、指導している立場からすれば、僕が想像できないくらい、思い入れは相当でしょうが、
内緒で通っていた子がいるくらいですから、おそらく、お世話になっているのに、申し訳ないというような気持ちは、子供たちにも、少なからず、あるんでしょう。
その気持ちだけで十分だと思いませんか。
また、逆にかんがえれば、内緒で行動しているということは、子供たちに気を使わせいるという可能性もあります。
気持ちよく、承諾して、卓球に専念させてあげてください。
もし、どうしても、練習場所のはしごをやめさせたいというなら、それは指導力を上げて、自分の所で練習した方が良いと子供たちに感じさせるほかありません。
少なからず、他の場所に、メリットを感じているから同じ日に、他の場所で練習しに行くわけですから。
練習場所をはしごするのがアリかナシかということよりも、自分の少年団を子供たちが選ぶようにするには、どうしたら良いかを考えてみた方が良いかと思いますよ。
以上、回答はここまでですが、今回は珍しく、指導者の方から質問をいただきました。
そこで、せっかくなので、僕がおもう、指導者が絶対にやってはいけないこと。
を書いてみたいと思います。
質問者さん含め、はてはまる指導者の方がいましたら、ぜひ参考にしてみてはどうでしょうか?
まあ、完全なおせっかいに近いので、興味がなければスルーでどうぞ(笑)
テナジーがおもう、指導者が絶対にやってはいけないこと
プレーについて怒る
超、基本で、どこでも言われていることですが、本当にこのタイプの指導者は多いです。本当に。
選手がミスをしたら怒鳴る、叱るは言うまでもなくダメです。
プレーが委縮しますし、ミスを恐れて挑戦しなくなり、技術の向上が止まります。
それに卓球を楽しいと感じれなくなってしまう。本末転倒ですね。
でも、このタイプの指導者はさすがに、最近は見ないです。どのスポーツでも減っている傾向にあると思います。
しかし、僕がおもうにまだ、選手がだらけた、練習態度、不真面目な練習態度を見せたら怒る指導者は多いですね。
ただ、なぜこのようなことになっているのかを考えたときに、これは、選手のモチベーションが低下しているだけなんですよ。
やる気の低下。つまり、卓球を面白いと感じれていない、夢中になれていないことが原因。
それを、いくら叱り飛ばしても意味がないんです。むしろそんな状態の時に怒られれば、もっとモチベーションが低下してしまいます。
叱ったときは、ちゃんとやるかもしれませんが、根本的な問題は悪化しているので、長期的に見れば、なんも+になってないということですね。
また、楽しめていないのは指導者側の責任であることも多いですから、子供をしかる前に、指導を見つめなおす必要があるかもしれません。
勝つことだけを目標にしてしまう
このタイプの指導者も多いですね。
勝つことだけ、上手くなることだけを目標として教えてしまう。
そうすると、肝心の卓球を楽しむ気持ちが、かけてしまうんですね。
プロじゃありませんから、すべてにおいて勝ち負けを追及してはまずいと、僕は思います。
自分の考えを押し付けてしまう
長くなってしまったので最後にしますが、このタイプも多いんです。相手の意見に耳を傾けない。
あくまで、指導者は、ココをこうしたらもっとよくなるとか、こうしてみれば良いかもよ
くらいの感じで、相手が納得しなければ、アドバイス程度にとどめるべきだと思うんです。
良かれと思ってやっていることでも、選手からしてみれば、度を超えた、ただのおせっかいになっているという、パターンは多いです。
例えば、フリーハンドを上げるように、アドバイスをしたが、次の練習で見てみると、できていない。また同じ、アドバイスをするが、次の練習では、また元通り。
たしかに、アドバイスは受けたが改善ができないという場合もありますが、こういう場合、選手が意図的にアドバイスを無視しているということが結構考えられます。
そもそも、根本的に、選手は納得していないので、その場だけ、話を聞いていることにして、実は受け流していると。
そこに気づかず、アドバイスを続けてもただのおせっかいでしかないんです。
うまい選手になれば、なるほどこの傾向は強いですね。自分が納得したらやるというスタンスが大事だと彼らは気づいていますから。
もう一つ別のパターンを。
これは、僕が、地域の卓球愛好会で見た光景ですが、試合をして楽しんでいる子供たちの間に、いつも子供たちにアドバイスをしている熱心な大人が来て、試合を止めて、ココはこうした方が良いとか、アドバイスしてしまう。
でも、この場合、子供たちは指導なんか求めてません。試合したいんです。やるなら、終わった後にでも、してくれという話ですよ。
ましてや、このケースでは、地域の愛好会の卓球ですから、来る人達は、上手くなりたいではなく、楽しくただ打ちたいという人もいるはず。
それを無視してうまくなるための練習をやらせようとする。完全アウトです。
これは後から聞いた話ですが、その熱心に指導してくる大人が嫌で、しばらく愛好会を休んでいたという子供もいましたから、もう完全に、指導がただのおせっかいになっているパターンですね。
うまくなるどころか、卓球が嫌いになってしまうかもしれないです。
まあ、この場合、地域の愛好会ですから、そもそも指導者の立場ではないんですけどね(笑)
また、指導者が深く干渉しすぎると、上のステップに進んだときに一人では、何も考えられない選手になってしまいます。
自分で考えて上達することができないプレーヤですね。限界が見えます。
指導とおせっかいの線引きをうまくひくのは、難しいですが、意識してみてほしいですね。
僕が勝手に思っている良い指導者像は、選手からアドバイスを求められる、指導者です。
意見を押し付けるような、指導がおせっかいになっている指導者、プレーに関して、怒ったり、怒鳴ったりといった指導者は、自分からアドバイスをしても、相手からアドバイスを聞かれることは、ほとんどないんです。
最初は、自分から、アドバイスを指導者に求めていた子も、聞いてもすぐ怒るから、余計な指導ばかりしてくるから、しだいに、アクションを起こさなくなり、他の指導者に助けを求めるようになります。
ですから、自分の指導をはかる目安として、選手からアドバイスを求められるようになっているか?ということを、見てみると良いのではないでしょうか。
卓球Q&A〜まとめ
練習場所のはしごは全然あり
他の場所に選手が行ってしまうことに目を向けるべき
アドバイスを求められる指導者になれているか
この記事をよんでくれた方へのおすすめ!
卓球王国が出している本なんですが、とてもいい本だと思います。
よくある卓球の本は、経験者から見ると、ほとんど基礎的なことでしかないものが多いですが、この本は違います。
・これからどうレベルアップしていけばわからない人
・今までとは違った視点で卓球を捉えてみたい人
・長年やっているのにうまくならない人
ある程度卓球を経験した方にとって、新しい視点をもたらしてくれるノウハウが詰まっています。
ただ前にも言った通り、すべてのノウハウが絶対正しいとは限らないので、自分がこれは使えると思ったことを取り入れるようにしてください。
※ちなみに初心者の方にはお勧めできないです。ごめんなさいm(__)m
弱点としては、文字が多く、写真が少ないので読みづらいところですが、これは裏を返せばそれだけの情報量が詰まっているということでもありますので仕方ないかと思います。
興味のある方はぜひ一度読んでみてください(^^♪